岩舟町新里の家 2015
所在地 :栃木市岩舟町新里
用途 :専用住宅
構造 :木造在来工法
規模 :地上2階建て
敷地面積: 89.46㎡(57.19坪)
建築面積: 82.52㎡(24.91坪)
延べ面積:123.37㎡(37.24坪)
竣工 :2015年 2月
施工 :藤沼建築
(栃木県芳賀町)
写真 :溝口泰史
この計画は先祖代々から続く大きな屋敷の一部を譲り受け分割することから始まった。
全体的な敷地は大きいので建てられる場所はいくらでもあるが、実現可能なパターンを何案か計画し、最終的には北側に両親の母屋、南側に農業用倉庫、これらに挟まれたスペースに建築することが決定した。ここに建築することによって、北側の母屋に対する影響を減らすために、建物自体をコンパクトにし、影を極力落とさないような形態操作をした。屋敷の中に建築すると言う特別な条件から、通過交通の心配が不要のため玄関から続く形でリビング前に土間を設け、そこからでも屋敷に出られる比較的開いた形としている。
しかし、開き過ぎるのも日常生活に支障が出る恐れがあるので、外観で特徴的な2枚の壁柱を設け、適度に視線を制御する役割を持たせることでプライバシーに配慮した。