犬伏街道沿いの家 2 2018
所在地 :栃木県佐野市犬伏中町
用途 :一戸建ての住宅
構造 :木造在来工法
規模 :地上2階建て
敷地面積:505.54㎡(152.62坪)
建築面積: 73.13㎡(22.07坪)
延べ面積:110.11㎡(33.24坪)
竣工 :2018年 12月
施工 :株式会社360
(栃木県那須烏山市)
写真 :溝口泰史
敷地は古くからの街道に面し、また宿場町であった当時の区画割りのがそのまま引き継がれ、街道に対して間口が狭く奥行きが長い典型的な「うなぎの寝床」のような形状である。
このような敷地の場合、街道に面して玄関を配置するのが一般的であるが、南側に玄関を配置してしまうとリビングに光が入りにくくなることが予想された。そこで、あえて狭い間口に対して建物を更に細長くし(柱芯々で約3.0m)、建物の脇を路地状のアプローチ空間として玄関を建物中央まで引き込むようにした。その結果、リビングは耐力壁を除いた部分いっぱいに大きな開口部を設けることができ明るい空間となった。また、建物の中程にあるキッチンを明るくするために、2階東側の開口部から吹き抜けを介して1階に光が落ちるような工夫を施した。
二世帯住宅と言うことで、各世帯の生活スタイルが異なることを最大限考慮し、それぞれのゾーニングを注意深く設計した。