森友の家 2025
所在地 :栃木県日光市
用途 :一戸建ての住宅
構造 :木造在来工法
規模 :平屋建て
敷地面積:303.66m²(91.67坪)
建築面積:114.32m²(34.51坪)
延べ面積:105.30m²(31.78坪)
性能 :外皮平均熱貫流率 Ua=0.36W/㎡K
隙間相当面積 C=0.13㎠/㎡
竣工 :2025年6月
施工 :君島建築有限会社
(栃木県宇都宮市)
写真 :溝口泰史
新たに開発された分譲地に建つ平屋の住宅である。この分譲地は比較的広大で全20区画あるが、ここ以外の区画は某建売会社の建物が建ち並ぶ予定である。
敷地は分譲地の導入部端部に建つことから、建物は周辺から突出させず圧迫感を減らすことで周りを含めてより良い環境となるように設計した。
建物は正方形に近い矩形の間取りに対して3.5寸の少し緩やかな切妻屋根を掛け、そこに玄関ポーチ部分の下屋を付属させた極めてシンプルな構成となっている。
真南が40°程度振れているので、建物の一部を隅切りし、その部分を南面させて光を取り込むようにした。また、隅切りをした外部を内土間から続くテラスとすることで内外を繋ぐ役割を持たせた。
広い内土間から上がると気積が大きな広間に入る。ここは生活のメインとなる場所でリビングのソファを含めて仕事や子供の宿題ができるスタディコーナー、庭を眺められる窓際のベンチ、昼寝ができる3帖の小上がりの和室など様々な居場所を設けて、家族が思い思いの場所で過ごせる仕掛けを準備した。また、天井と壁の接する部分を曲面にすることで柔らかく包まれる空間を作った。
子供が小さく、これから洗濯物が増えていくことが予想されるので、洗濯などの家事動線は最短になるように計画し、日々のストレスが極力無くなるようなプランとした。
新しい分譲地において、敷地内に植えた緑が育ち周辺に対して良い影響を与えられるものになればと思っている。